凋残(読み)チョウザン

デジタル大辞泉 「凋残」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ざん〔テウ‐〕【×凋残】

[名・形動](スル)すっかり衰えること。おちぶれること。また、そのさま。
肉体からも精神からも来る―な気持ち」〈志賀暗夜行路
「国破れ家亡び、親戚―す」〈東海散士佳人之奇遇

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精選版 日本国語大辞典 「凋残」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ざんテウ‥【凋残】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 凋(しぼ)み損なわれること。疲れ衰えること。また、そのさま。衰残(すいざん)
    1. [初出の実例]「疎籬豈敢冒霜威、不恨凋残気力微」(出典菅家文草(900頃)三・残菊下自詠)
    2. 「国破れ家亡び、親戚凋残す」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐廃畦詩〕

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