凍え(読み)こごえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「凍え」の意味・わかりやすい解説

凍え
こごえ

寒さによって体熱が奪われ、感覚を失うなどの全身性の障害をおこすことをいう。寒冷によって、組織の損傷がおこれば凍傷(とうしょう)であり、死亡すれば凍死である。凍えは、神経などの組織の機能低下と、血液の酸素供給能力の減少が原因であり、蒼白(そうはく)、無感覚、疲労感、めまい、呼吸緩徐、脈拍微弱、血圧低下、睡眠欲、運動失調、昏睡(こんすい)などを呈する。また、凍えをおこしやすい内的および外的な条件として、乳幼児、老人、衰弱酩酊(めいてい)、裸などがあげられている。凍傷は火傷と同様、その程度によって第1度から第3度に分類されている。第3度では組織の壊死(えし)が著明で、指趾(しし)などの末端欠損を生じ、その部の切断などの外科的処置を必要とする場合がある。軽度の寒冷に反復ないしは連続してさらされると、皮膚および皮下組織に凍瘡(とうそう)がおこるが、これは俗にしもやけとよばれている。

渡辺 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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