凍り大根
こおりだいこん
東北地方や長野県でつくられるダイコンの加工保存食品。凍(しみ)大根ともいう。ダイコンを凍結したのち、乾かしてつくる。ダイコンを縄で編んで厳寒期の戸外に吊るし、凍結と乾燥を繰り返すと、白色の凍り大根ができる。このまま貯蔵し、調理するときには水につけてもどす。もどしたときのつけ汁ごと、汁の実や煮物などにする。甘味と歯ごたえがある。栄養的には、水溶性のビタミン類や一部無機質は失われているが、食物繊維などのよい供給源となる。
[河野友美・大滝 緑]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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