凶礼(読み)きょうれい

精選版 日本国語大辞典 「凶礼」の意味・読み・例文・類語

きょう‐れい【凶礼】

  1. 〘 名詞 〙 凶事に関する儀式死者を葬る礼式葬礼葬式
    1. [初出の実例]「礼法の大目五つあり、吉礼・凶礼・軍礼・賓礼・嘉礼これなり」(出典:翁問答(1650)下)
    2. [その他の文献]〔周礼‐春官・大宗伯〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の凶礼の言及

【五礼】より

…吉礼は祭祀に関するものであり,昊天上帝(こうてんじようてい)をまつる禋祀(いんし),日月星辰をまつる実柴,司中・司命・風師・雨師をまつる槱燎(ゆうりよう),社稷(しやしよく)・五祀・五岳(嶽)をまつる血祭など12に分かれる。凶礼は喪葬にかかわる儀礼であり,死亡を悲しむ喪礼,飢饉や流行病をいたむ荒礼,災害を哀しむ弔礼など五つに分かれる。賓礼は賓客に関する礼であり,春見の朝,夏見の宗,秋見の覲(きん)など八つに分かれる。…

【葬制】より

…そして,祖廟に合祭する〈祔祭〉がある。ここまでの礼は凶礼であるが,これ以後は吉礼となる。つまり死者の霊が悪霊から善霊神に変わったのである。…

※「凶礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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