出張城跡(読み)ではりじようあと

日本歴史地名大系 「出張城跡」の解説

出張城跡
ではりじようあと

[現在地名]府中町宮の町三丁目

府中のほぼ中央、標高三五メートルの半独立丘上にある。中世史料、例えば大永七年(一五二七)九月一〇日付大内義興感状(「譜録」所収真鍋長兵衛安休家文書)などには府城、同年七月一八日付冷泉隆祐合戦手負注文(「閥閲録」所収冷泉五郎家文書)国府こくふ城、享禄二年(一五二九)一一月一三日付大内義隆感状(武州古文書)には芸府げいふ城などと記される。出張城の呼称は付近の字名にちなむ近世命名であろう。

城主は守護武田氏の家臣で応永年間(一三九四―一四二八)下総国から府中に入部したと伝える白井氏。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android