出生順位(読み)しゅっしょうじゅんい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出生順位」の意味・わかりやすい解説

出生順位
しゅっしょうじゅんい

同一の両親をもつ兄弟姉妹間の出生の順位。人類遺伝学上重視される概念で,その出生順位が先行するか否かで,発育や生存にかなりの差がみられる。男女とも,出生時体重はあとから生れる者ほど重いという関係が,第5子まで観察されている。特に,第1子と第2子との間の差が大きい。しかし,Rh式血液型についてみると,Rh-の女性が Rh+の子を身ごもったあと,次の子が Rh-の場合には流産などの事故を起す。このような血液型の不適合現象は ABO式血液型にもみられるが,これらのものは,第2子以下に起りやすい。また,出生順位が遅くなるにつれ,母体の年齢が高くなるため,母親の高年齢出産に伴う現象が観察される。すなわち,出生順位の遅いものほどダウン症候群が起りやすく,流産の頻度も高くなる。一方,双生児の出生率も高くなる。生後の成長については,両親の生活環境や教育の仕方,兄弟数の増加などに伴って,肉体的にも心理的にも種々の影響がみられる。

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