出過ぎる(読み)デスギル

デジタル大辞泉 「出過ぎる」の意味・読み・例文・類語

で‐す・ぎる【出過ぎる】

[動ガ上一][文]です・ぐ[ガ上二]
適当な、また決められた限度を越えて出る。「ひさしが少し―・ぎている」「赤が強く―・ぎるフィルム
差し出がましい言動をする。「―・ぎたまねをする」
[類語]出しゃばるしゃしゃり出る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出過ぎる」の意味・読み・例文・類語

で‐す・ぎる【出過】

  1. 〘 自動詞 ガ上一 〙
    [ 文語形 ]です・ぐ 〘 自動詞 ガ上二段活用 〙
  2. 程度を越えて出る。他よりもよけいに出る。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「出過た妄想(ばうさう)が我から荒(あれ)出し抑へても抑へ切れなくなって」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
  3. 分際を越えてなまいきな言動をする。さしでがましい言動をする。でしゃばる。
    1. [初出の実例]「奉公を出過ぬ気立傍輩の下手につくも我からの」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)上)
    2. 「こんな事を言ふのは出過(デスギ)た事をいふ様で」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)

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