精選版 日本国語大辞典 「切幕」の意味・読み・例文・類語 きり‐まく【切幕】 〘 名詞 〙① 歌舞伎の舞台で、鳥屋(とや)と花道をへだてるたれ幕。あるいは、楽屋と舞台をへだてる、すなわち舞台の向かって左手すみにあるたれ幕。または、能舞台の楽屋と橋がかりをへだてるたれ幕。揚幕(あげまく)。[初出の実例]「作り声にてそれは吶るか きり幕の内より赤い㒵を出し」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第五)② 歌舞伎で、最後の幕。また、序幕に対して、最後の狂言。切狂言。[初出の実例]「切幕 島田勝家館の場」(出典:歌舞伎・三千世界商往来(1772)切幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例