刑部岬(読み)ぎょうぶざき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「刑部岬」の意味・わかりやすい解説

刑部岬
ぎょうぶざき

千葉県北東部、旭市(あさひし)飯岡(いいおか)にある岬。行部岬とも書く。九十九里浜北端に突き出ていて、銚子(ちょうし)半島へと続く屏風ヶ浦(びょうぶがうら)海食崖(がい)の西端に位置する。高さ約40メートルの断崖上には灯台があり、周囲は畑地となっている。崖(がけ)は第三紀の砂岩頁岩(けつがん)からなっており、太平洋荒波に洗われて海岸侵食が進んでいる。岬の崖下に九十九里浜北部の漁業基地飯岡漁港がある。

[山村順次]

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世界大百科事典(旧版)内の刑部岬の言及

【屛風ヶ浦】より

…千葉県北東部,銚子市と飯岡町の間にある海食崖。高さ40~50mの断崖が,東の外川(とがわ)から西へ犬若,名洗(なあらい)を経て西端の刑部(ぎようぶ)岬まで約10kmもつづく。断崖の下部は第三紀層の凝灰岩,その上は成田層の砂層,上部は関東ローム層からなり,3層の色彩と黒潮の海との対照が鮮やかで雄大な景観を示している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」