千葉県北東部、銚子市(ちょうしし)名洗(なあらい)から旭市(あさひし)刑部岬(ぎょうぶざき)に至る海食崖(がい)。高さ40~50メートルの断崖が10キロメートルにわたって続き、雄大な海岸景観を呈し、イギリスのドーバー海峡に臨む白亜の断崖に対比される。第三紀凝灰質泥岩に第四紀砂質の成田層が重なり、最上部は関東ローム層が堆積(たいせき)し、赤褐色の地層の配置が鮮明である。太平洋の荒波を直接受けて海岸侵食が著しく、年平均70センチメートルの割合で海岸線が後退し、現在消波ブロック投入による護岸工事が行われている。断崖上は平坦(へいたん)になっておりキャベツ畑が広がり、犬吠埼(いぬぼうさき)とを結ぶ銚子ドーバーラインも通じる。渡海(とかい)神社境内のタブ、シイ、ツバキなど常緑広葉樹の極相林は県指定天然記念物である。水郷筑波国定公園(すいごうつくばこくていこうえん)の一部。
[山村順次]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新