初宮社(読み)はつみやしや

日本歴史地名大系 「初宮社」の解説

初宮社
はつみやしや

[現在地名]奈良市鍋屋町

旧奈良奉行所(現奈良女子大学)の前に鎮座祭神は神祇官八神・伊勢大神宮・春日大明神・住吉大明神。「元要記」によれば開化天皇の、率川いさがわ神社(現奈良市)北東に八神殿を祀ったのが起りで、藤原道長が再興し、長承元年(一一三二)伊勢・春日・住吉神を勧請したと伝える。春日若宮の「おん祭」は当社前で田楽法師らが舞曲を行ってから祭礼が始まったので、初宮と称したようであるが、現在は行われない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android