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初沢城 はつざわじょう

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日本の城がわかる事典の解説

はつざわじょう【初沢城】

東京都八王子市にあった山城(やまじろ)。東京都指定文化財。初沢山(標高294m・比高100m)の尾根につくられた城である。築城者については鎌倉時代に長井氏によって築城された、あるいは鎌倉時代初めに、武蔵七党の横山党に属する御家人の椚田氏が築城し、居城としていたなど諸説ある。同城は鎌倉時代中期には横山党の城となっていたが、1213年(建暦3)の和田合戦(北条氏の挑発によって起こった侍所別当・和田義盛の反乱)で横山党が滅亡すると、同城は大江氏に与えられ、のちに大江氏の流れを汲む長井氏に引き継がれた。室町時代に入ると、初沢城を居城としていた長井氏は扇谷上杉氏の傘下に入った。1504年(永正1)の立河原の戦いで、扇谷上杉氏は山内上杉氏を破ったが、この戦いで山内上杉氏に攻められて落城した椚田塁が初沢城ではないかと考えられている。その後、一帯は北条氏が領有したが、北条氏時代には初沢城は八王子城の出城の一つとなり、1590年(天正18)の小田原の役で、豊臣秀吉方の軍勢が八王子城を攻めて落城させた際に初沢城も落城し、廃城となった。城跡には、曲輪(くるわ)、堀切、土橋などの遺構が残っている。JR中央線・京王線高尾駅から徒歩約20分。◇椚田城(くぬぎだじょう)、高乗寺城(こうじょうじじょう)とも呼ばれる

出典|講談社
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