別れ路(読み)ワカレジ

デジタル大辞泉 「別れ路」の意味・読み・例文・類語

わかれ‐じ〔‐ぢ〕【別れ路】

人と別れてこれからたどっていく道。また、人との別れ。
「糸による物ならなくに―の心細くも思ほゆるかな」〈古今羇旅
冥土めいどへの道。よみじ。また、死別
「―は遂のことぞと思へども後れ先だつ程ぞ悲しき」〈栄花・本の雫〉

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精選版 日本国語大辞典 「別れ路」の意味・読み・例文・類語

わかれ‐みち【別路・別道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本道から分れた道。また、道の分かれているところ。わかれじ。
    1. [初出の実例]「道は二筋分れ道、迷ふなはぐれなおひ分け道」(出典:浄瑠璃・源平布引滝(1749)二)
  3. どちらの方向に進むか決まる場面。物事の分かれるところ。わかれじ。
    1. [初出の実例]「廓(なか)へ行ったか千住かと恋と無常の別れ道」(出典:歌舞伎・日月星享和政談(延命院)(1878)大切)

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