利屋町(読み)とぎやまち

日本歴史地名大系 「利屋町」の解説

利屋町
とぎやまち

[現在地名]高岡市利屋町・川原本町かわらほんまち

御馬出おんまだし町の西端から北に延びる両側町で、南はとおり町。御馬出町への角には高札場が置かれていたが、天明六年(一七八六)博労畳ばくろうたたみ町入口へ移転した。木戸は町入口二ヵ所に設けられていた(不歩記)本町で、山城国より藤原源太正邨なる刀鍛冶一門をはじめ、同類が引越して開かれたと伝え(高岡町由緒聞書)、研屋町とも書いたという。時割は四時二歩三厘、地子地二千五二二歩三厘(不歩記)。明治六年(一八七三)には役地・地子地を含め五千三〇坪(沽券調総計帳)。天明五年の家数五七(家数書上帳)。文政四年(一八二一)の高岡大火では馬借持二軒を含む全町六〇軒のほか、専称せんしよう寺・聖安しようあん寺も焼失した(高岡史料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android