コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

利益説 りえきせつ benefit principle

1件 の用語解説(利益説の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

利益説
りえきせつ
benefit principle

租税負担は納税者が国,地方公共団体から享受している公共サービスに対する利益の対価であるとする租税原則に関する理論で,能力説(応能説)に対するもの。応益説ともいう。17~18世紀の政治理論家のうち,フーゴ・グロチウス,トマス・ホッブズジョンロックデービッドヒュームジャンジャックルソーらによって,租税は国家の保護に対して支払われるべき価格,あるいは有機的な社会という集団における会費とみなされた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の利益説の言及

【外形標準課税】より

…しかし,国や地方公共団体の提供する財やサービスが企業の生産活動に不可欠であるとすれば,それに対応する租税負担もまた黒字企業によってのみならず,赤字企業によっても負担さるべきであろう。外形標準課税は支払能力を間接的に推定させるという点では能力説によって根拠づけることができるが,赤字企業といえども公共サービスの便益を受けているのだからその負担もすべきであるという点では,利益説によっても正当化できる。【林 正寿】。…

【租税】より

…しかし1978年秋の石油危機以降では,租税原則としてどの学者も無視できない原則は,〈公平〉と〈効率〉という二つの原則である。
【租税の哲学―利益説と能力説】
 租税は人類の歴史のなかでつねに政治的紛争の中心となっている。イギリスの名誉革命やフランスの大革命では,課税についての人民の同意原則,つまり租税承諾権が成立し,アメリカ革命でも不当な税に対する紛争が大きな役割を演じた。…

【租税理論】より

…この能力説は,等しい能力をもつ人々は等しく支払うべきであるという〈水平的公平〉と,大きい能力をもつ人々が多く支払うべきであるという〈垂直的公平〉の達成を要求している。効率的な資源配分との関係における最適課税の問題はE.バローネ,J.G.K.ウィクセル,リンダールErik Robert Lindahl(1891‐1960)らの〈利益説〉の論者によって取り上げられた。この利益説は,政府支出の費用を調達する場合,政府支出から受ける人々の利益に応じて個別的に課税すべきであると主張している。…

※「利益説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

利益説の関連キーワード国税団体委任事務特別地方公共団体普通地方公共団体公課公租自治体税金地方分担納付金地方公共団体における情報セキュリティ監査に関するガイドライン

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone