前山田村(読み)まえやまだむら

日本歴史地名大系 「前山田村」の解説

前山田村
まえやまだむら

[現在地名]戸塚区前田まえだ

東は品濃しなの村、東南は平戸ひらど村、南は上柏尾かみかしお村、西は秋葉あきば村、北は後山田うしろやまだ村に接する。南に柏尾川が流れる。東海道が平戸村から上柏尾村に通じ、柏尾川に土橋赤関あかぜき橋が架かる。

天正一九年(一五九一)五月三日の新見正勝への知行宛行状(県史八)に「相模国東郡長谷之郷之内於山田・品野弐百五十石」、寛永二年(一六二五)七月の新見正勝への知行宛行状(同書)には「相模国鎌倉郡前山田村六拾八石弐斗」とあり、近世を通じて旗本新見領。元禄七年(一六九四)の戸塚宿助郷覚書(県史九)では、両山田村一村で高二〇〇石を勤めている。文政四年(一八二一)六月の宮田堰水争之事(若林文書)によると、当村は上柏尾・下柏尾両村とともに用水不足に悩み、永谷ながや(柏尾川上流)上流宮田みやた堰の閉鎖を谷上やかみ村・永ヶ谷中村(現港南区)に対して申入れ、これが聞入れられないで騒動が起きている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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