前畑遺跡(読み)まえはたいせき

日本歴史地名大系 「前畑遺跡」の解説

前畑遺跡
まえはたいせき

[現在地名]菱刈町田中 前畑

重留しげとめ川右岸、標高一七六メートルの地にある。昭和五七年(一九八二)県営農業整備事業の工事中に発見された遺跡で、同年弥生時代後期の円形竪穴住居跡三基、土壙墓二三基が発掘調査された。そのほか攪乱層からは縄文時代晩期の土器須恵器土師器青磁陶器なども出土し、縄文時代晩期、弥生時代後期、奈良時代末から平安時代初頭、室町時代にわたる複合遺跡であることが判明した。弥生時代後期の円形竪穴住居跡と土壙墓群は重複して明らかに先後関係がみられ、生活の場から一変して墓地へと移行したものであるが、住居跡と土壙墓内から出土する土器に型式の差は確認されず、比較的短期間の間に性格の異なる遺跡となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む