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前立腺特異抗原 ぜんりつせんとくいこうげん prostate specific antigen

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知恵蔵2015の解説

前立腺特異抗原

血液中に出てくる前立腺に特異的なたんぱく。採血により簡単に測定できることから、前立腺がんの早期診断に広く用いられている。がんの発見される率はPSA値と共に上昇する。測定値が2〜4ng/mlで6%、4〜10ng/mlで20〜30%、10ng/ml以上で50%に前立腺がんが存在する。がんを疑う基準となる値(基準値)は4.0ng/ml。PSAが発見されるまでは、排尿障害などの自覚症状が出てから受診するため手遅れになることが多かったが、PSAによって早期発見が可能になった。確定診断は、前立腺に針を刺して組織の一部を取る針生検(ニードルバイオプシー)による。なお前立腺は、男性の膀胱出口に尿道を囲むようにある、大きさ・形とも栗の実に似た精液を作る臓器のこと。前立腺がんは、生活習慣の欧米化と共に増加しているがんの1つ。早期であれば、前立腺の全摘出が標準的な治療法だが、放射線療法もよい成績を上げている。男性ホルモンを抑えるホルモン療法も有効。

(黒木登志夫 岐阜大学学長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ぜんりつせん‐とくいこうげん〔‐トクイカウゲン〕【前立腺特異抗原】

前立腺から分泌される糖たんぱく質。正常な血中濃度は4.0ng/ml以下。10.0ng/mlを上回ると前立腺癌(がん)が疑われるため、腫瘍マーカーとしてスクリーニング検査に用いられる。また、前立腺癌の治療経過の指標としても重視される。前立腺肥大症前立腺炎でも値が上昇することがあり、鑑別診断には、直腸診による触診生検MRI検査などが必要とされる。PSA(prostate specific antigen)。

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