PSA(読み)ぴーえすえー

共同通信ニュース用語解説 「PSA」の解説

PSA(プジョー・シトロエン・グループ)

フランスの自動車大手。フランス大手だったプジョーとシトロエンが1976年に経営統合して設立。両ブランドはPSA傘下として現在もそれぞれ存続している。2013年の欧州連合(EU)内でのシェアは11・1%で、フォルクスワーゲン(VW)に次いで2位。02年にトヨタ自動車合弁会社を設立。09~10年には、三菱自動車資本提携をめぐる交渉を行ったが、最終的に提携を見送った。(共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「PSA」の意味・わかりやすい解説

PSA
ぴーえすえー

前立腺特異抗原(ぜんりつせんとくいこうげん)(prostate specific antigen)の略称。前立腺上皮細胞から分泌される酵素(セリンタンパク質分解酵素、セリンプロテアーゼ)の一種。前立腺癌(がん)や前立腺炎および前立腺肥大症などで血中に漏れ出すが、血清PSAはとくに前立腺癌の診断に有用な腫瘍(しゅよう)マーカーで、また内分泌療法X線による治療などの効果観察にも有効である。健常者でも1ミリリットル当り4ナノグラム以下の低い濃度でみられ、1ミリリットル当り10ナノグラムを超えると疾患が疑われる。前立腺臓器に特異的で、前立腺癌のみに特異的であるわけではないので、やや高値を示している場合は前立腺肥大症との鑑別診断がむずかしいことがある。そのためPSA値の経時的変化や、血中に遊離して存在する遊離型PSAとの割合などを同時に調べ、前立腺癌診断の検査精度を高める。こうした腫瘍マーカーの測定キットも発売されている。

[編集部]

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