前衛演劇(読み)ぜんえいえんげき(その他表記)Avantgarde Theatre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「前衛演劇」の意味・わかりやすい解説

前衛演劇
ぜんえいえんげき
Avantgarde Theatre

既成演劇を否定し,新しい演劇を創造するための実験的演劇。したがって,過渡期には常に前衛演劇が生れるといえるが,ヨーロッパでは 19世紀末から 20世紀初頭にかけての P.クローデルの『黄金の頭』,A.ジャリの『ユビュ王』,G.アポリネールの『テイレシアスの乳房』などの戯曲および「自由劇場」「ビュー=コロンビエ座」「芸術と行動」「アルフレッド・ジャリ劇場」などの演劇運動をさして前衛演劇の語が用いられるようになった。以後,1950年代にフランスを中心として生れ,既成の演劇観をくつがえした E.イヨネスコ,S.ベケット,J.ジュネ,A.アダモフらの作品を経て,この影響は H.ピンター,P.ワイス,E.オールビー,F.アラバルらにも受継がれ,今日の演劇の起点となっている。

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