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副蚕糸 ふくさんしby-product silk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

副蚕糸
ふくさんし
by-product silk

繰糸するとき生じる緒糸,繭の内層 (肌) ,繰糸中に正緒を失った揚がり繭など屑物の総称で,生肌苧 (きびそ) ,比須 (びす) がおもなもの。生肌苧は繰糸するとき繰り口を捜すために緒糸ほうきですぐり取った緒糸を集めて水洗,乾燥させたもの。比須は薄皮繭 (蛹襯〈ようしん〉) の蛹を除いて乾燥したもの。生肌苧のなかで比較的長いものは熨斗糸 (のしいと) といい,これらはすべて絹紡績の原料になる。副蚕糸の生産量は製糸技術の進歩によって減少傾向にあり,生糸1俵あたりの副蚕糸の出量は 10kg程度で,その 56%は比須,33%は生肌苧である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふくさんし【副蚕糸】

繭を繰糸する際,生糸にならないものの総称。きびそ,ようしん,びす,揚り繭などをいうが,選除繭やさなぎなどを含める場合もある。(1)きびそ(生皮苧) 繭の糸口を見つけるため,索緒(さくちよ)ぼうきなどで索緒し,すぐり取った緒糸を集めて乾燥したもの。絹糸紡績の原料となる。(2)ようしん(蛹襯) 繭層の最内層部の薄い糸層。この部分は繰糸することができない。(3)びす(比須) ようしんからさなぎと脱皮殻を除去して乾燥したもので,絹糸紡績の原料となる。

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