割出す(読み)ワリダス

精選版 日本国語大辞典 「割出す」の意味・読み・例文・類語

わり‐だ・す【割出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 割算をして答えを出す。また、計算によって結果を出す。算出する。
    1. [初出の実例]「算学では、富士の山を崩して海を埋れば、何十里が間は田地になりて、作ものがいか程あがるとまでは割(ワリ)出しますれど」(出典浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)一)
  3. ある根拠をもとにして考え出す。状況証拠から結論を導く。
    1. [初出の実例]「実は是から割出したやうなもので」(出典:古道大意(1813)下)
    2. 「和尚さま経済より割出(ワリダ)しての御ふ憫かかり」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉九)
  4. あからさまにさらけ出す。
    1. [初出の実例]「斯う割出して待たされちゃア、どうも斯うも仕様がない」(出典:歌舞伎・阿国御前化粧鏡(1809)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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