加藤信(読み)カトウ マコト

20世紀日本人名事典 「加藤信」の解説

加藤 信
カトウ マコト

明治〜昭和期の棋士 囲碁8段。



生年
明治24(1891)年

没年
昭和27(1952)年7月14日

出生地
東京・芝

経歴
16歳で広瀬平治郎の門に入り、19歳で初段となった。大正末期、方円社の広瀬社長を助け副社長として碁界の大同団結に尽力した。昭和14年7段当時、初の本因坊戦で諸強豪を破り決勝六番勝負で関山と3勝3敗の打分けとなったが、結局第1期本因坊は関山がなった。しかし加藤の実力は並々ならぬもので15年8段に昇格晩年は日本棋院顧問審査役を務めた。碁風は6代井上春碩に似ているといわれた。囲碁について数種の編著がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤信」の解説

加藤信 かとう-しん

1891-1952 明治-昭和時代の囲碁棋士。
明治24年生まれ。広瀬平治郎に入門。大正10年6段にすすむ。12年方円社の副社長となる。翌年日本棋院の創立に参加したが,同年に除名され,雁金準一らとともに棋正社を創設。15年日本棋院に復帰。昭和6年7段。第1期本因坊戦では関山利一6段に敗れる。17年8段。昭和27年7月14日死去。61歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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