労働者災害補償責任保険(読み)ろうどうしゃさいがいほしょうせきにんほけん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「労働者災害補償責任保険」の意味・わかりやすい解説

労働者災害補償責任保険
ろうどうしゃさいがいほしょうせきにんほけん

労働災害に対する補償措置は第一次的には労働者災害補償保険労災保険)法に基づいた政府管掌の労災保険によっているが、民間損害保険会社が提供する労働者災害補償責任保険には次のようなものがある。(1)労働者災害補償責任保険 当初労災保険法の強制適用外の事業を対象に、労働基準法上の災害補償と同じ担保内容をもつ保険として発売されていたが、現在では強制適用事業が拡大されたため、おもに海外派遣労働者を対象とするものとなっている。(2)労働災害総合保険 政府管掌労災保険の法定外の上乗せ補償による損害を担保する法定外補償保険と、さらにその上乗せ補償をする使用者賠償責任保険とがある。(3)ファミリー労働災害補償保険 政府管掌労災保険に加入できない家族従業者などを構成員とする小企業が、労働災害を被った家族従業者などに対して、労災保険と同様の補償を行うことによる損害を担保する保険である。

[金子卓治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む