普及版 字通 「勉」の読み・字形・画数・意味
勉
常用漢字 10画
(旧字)
人名用漢字 9画
[字訓] つとめる・はげます
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(免)(めん)。力は耒(すき)の象形。農事につとめることをいう。〔説文〕十三下に「彊(つと)むるなり」とあり、〔段注〕に「そと言ふは、皆相ひるなり」という。強・迫の意を以て解するが、字形の上よりいえば俛、声よりいえば(び)・(ぶん)と関連するものと思われる。
[訓義]
1. つとめる、はげむ。
2. はげます、すすめる、うながす。
3. すみやかにする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ススム・ハゲム・コハシ・マヌガル・トドム・ツヨシ・ユルス・ツトム・アナガチ・ココロシラフ 〔字鏡集〕 ユルス・ハゲム・マヌガル・トドム・ツトム・ハゲマス・ススム・ココロシラフ・ハカル・ツヨシ・アナガチ・コハシ
[語系]
・俛mianは同声。は分のときの姿勢を示す。農耕の作業にも、俛す姿勢のことが多い。miui、minにつとめる意があり、「」とは勉強の意。は〔説文〕十下に「彊(つと)むるなり」とあって、と同訓、その声が近い。
[熟語]
勉慰▶・勉焉▶・勉学▶・勉勧▶・勉強▶・勉▶・勉進▶・勉精▶・勉旃▶・勉農▶・勉勉▶・勉務▶・勉力▶・勉励▶・勉▶・勉▶・勉労▶
[下接語]
慰勉・誡勉・勧勉・矜勉・彊勉・勤勉・剋勉・策勉・自勉・賞勉・敦勉・黽勉・力勉・労勉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報