動的安全(読み)ドウテキアンゼン

デジタル大辞泉 「動的安全」の意味・読み・例文・類語

どうてき‐あんぜん【動的安全】

取引当事者利益と取引に関与しない第三者の利益とが対立する場合、取引の当事者の利益が保護されること。例えば、即時取得表見代理など。取引の安全。⇔静的安全

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精選版 日本国語大辞典 「動的安全」の意味・読み・例文・類語

どうてき‐あんぜん【動的安全】

  1. 〘 名詞 〙 社会の取引活動で、相当な注意を払って取引をする者の法律上の地位を保護すること。たとえば、善意で取引をした者に対して一定要件もと権利取得を認めることなど。「取引の安全」ともいう。⇔静的安全

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世界大百科事典(旧版)内の動的安全の言及

【意思主義・表示主義】より

…表示主義は,人は他人の表示行為をみて取引を行い,共同生活を営むのであるから,表示行為から推断される効果意思が効果発生の根源であるとの立場から,表示行為がその本体であるとする考え方である。相手方の保護,取引保護の観点,動的安全に立つ考え方である。両主義の差異は,たとえば,ブランデーを買うつもりでウィスキーを注文したときのように,内心的効果意思と表示行為が不一致の意思表示や,だまされた場合のように,その形成過程に瑕疵(かし)のある意思表示に法律効果を与えるかどうかを考えるにあたって差異が生ずる。…

※「動的安全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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