勘当帳(読み)かんどうちょう

精選版 日本国語大辞典 「勘当帳」の意味・読み・例文・類語

かんどう‐ちょう カンダウチャウ【勘当帳】

〘名〙 江戸時代、親が子を勘当したことを記載する公儀帳簿。勘当を公式に行なうためには、武士管轄奉行に願い出、町人は、勘当申立人である親が、町中五人組に申し出、五人組その他町役人と同道町奉行所に出頭して、これに登録することが必要であった。勘当取消しも同様の手続きをした。記録しないものは内証勘当という。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「大分のかねことの末鴈の声〈雪柴〉 勘当帳に四方秋風卜尺〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「勘当帳」の意味・読み・例文・類語

かんどう‐ちょう〔カンダウチヤウ〕【勘当帳】

江戸時代、勘当の届け出を町年寄奉行所などが公的に認めて記録した帳簿。久離帳

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