勝尾村(読み)かつおむら

日本歴史地名大系 「勝尾村」の解説

勝尾村
かつおむら

[現在地名]御津町勝尾

紙工しとり村枝村天満てんまおよび宇甘上うかいかみ村枝村九谷くだにの南にあたり、西および南は備中国賀陽郡やまうえ村・上高田かみたかた(現岡山市)に接する。備前一宮である吉備津彦神社の神事などを書上げた康永元年(一三四二)の「備前一宮社法」に「かつほ村」とある。かつほ村の二社の正月と九月の祭には吉備津彦大明神から「二ノミ子、同座ノ衆、楽頭衆」が奉仕しており、二社からは「さい木ノ御いはひ、松ノ御いはひ、あをいかつらの御祝言」として米七升七合と銭三三文のほか、鳥・肴などの供物を一宮へ進上していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android