勝部其楽(読み)カツベ キラク

20世紀日本人名事典 「勝部其楽」の解説

勝部 其楽
カツベ キラク

明治〜昭和期の教育者,漢詩私塾包蒙館館主。



生年
弘化3年6月3日(1846年)

没年
昭和8(1933)年7月18日

出生地
出雲国神門郡今市(島根県出雲市)

本名
勝部 只市

経歴
漢学者であった父から儒学を学び、のち姫路や大分遊学。維新後、長崎で英語を修め、明治6年イギリスに留学した。明治9年に帰朝して郷里に英語学校を設立、次いで10年には和漢塾包蒙館を開くなど、子弟の教育に尽くすところがあった。また文芸の分野でも活躍し、漢詩結社青垣吟社や剪松吟社を結成して漢詩に親しんだほか、文芸誌「いず茂」を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勝部其楽」の解説

勝部其楽 かつべ-きらく

1846-1933 明治-昭和時代前期の教育者。
弘化3年6月3日生まれ。維新後長崎で英語をまなび,明治6年イギリスに留学。帰国後,郷里島根県の大石村(出雲市(いずもし)大津町)で私塾「包蒙館」をひらき,子弟の教育にあたった。また文芸誌「いず茂」を発刊し,漢詩結社の青垣(せいえん)吟社を結成した。昭和8年7月18日死去。88歳。本名は只市。通称貫一

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android