勧進興行(読み)カンジンコウギョウ

デジタル大辞泉 「勧進興行」の意味・読み・例文・類語

かんじん‐こうぎょう〔クワンジンコウギヤウ〕【勧進興行】

勧進2のために、または、それを名目に行われる興行田楽猿楽相撲歌舞伎などがあった。

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精選版 日本国語大辞典 「勧進興行」の意味・読み・例文・類語

かんじん‐こうぎょうクヮンジンコウギャウ【勧進興行】

  1. 〘 名詞 〙 勧進のための興行。また、その名目で行なわれる興行。田楽、猿楽、能、狂言、歌舞伎などがあった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勧進興行」の意味・わかりやすい解説

勧進興行
かんじんこうぎょう

寺社建立,橋や道路整備のために,費用を集める目的で催した大規模な芸能の興行形態。のちには名目ばかりで,興行の同義となる。

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世界大百科事典(旧版)内の勧進興行の言及

【興行】より

…また,アメリカ流のプロデューサー・システムによる興行も近年,目だってきている。【渡辺 淳】
[日本の伝統的な演劇興行]
 日本の芸能では,古くは貴族や有力な寺社が,宮廷における遊宴や祭礼に,入場料をとらずに舞楽や延年などを見物させた記録もあるが,鎌倉時代の末ごろになると,寺社の建立や修復,また公共の寄金を得る名目で〈勧進興行〉と称して,入場料金をとって芸能を見物させる興行形式がひろく行われた。室町時代からさかんになった田楽,曲舞(くせまい),猿楽,傀儡子(くぐつ)などの興行には,勧進という形態が数多くみられる。…

※「勧進興行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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