精選版 日本国語大辞典 「包み焼」の意味・読み・例文・類語 つつみ‐やき【包焼・裹焼】 〘 名詞 〙① 魚肉を草木の葉や濡(ぬ)れた紙などに包み、温灰に入れて焼くこと。また、その焼いた魚肉。反故(ほぐ)焼き。また一説に、鳥獣をそのまま焼くことともいう。〔十巻本和名抄(934頃)〕[初出の実例]「じだらく見習ひ、小僧等迄も赤鰯袖にかくして、仏名書すてし反古に包焼(ツツミヤキ)して」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)二)② フナの腹の中に昆布、串柿、焼き栗などをつめて焼くこと。また、その焼いたもの。[初出の実例]「鮒之 翠鱒之炙」(出典:玉造小町子壮衰書(10C後))「鮒のつつみやきのありける腹に、小さく文を書きて、おし入れて奉り給へり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例