日本歴史地名大系 「化生寺」の解説 化生寺かせいじ 岡山県:真庭郡勝山町高田村化生寺[現在地名]勝山町勝山玉雲山と号し、曹洞宗。本尊は十一面観音。「作陽誌」によれば、高田(たかた)城主三浦貞宗の創建と伝え、源翁心昭を開山とする。「蔭涼軒日録」明応元年(一四九二)一二月六日条に「三浦之化生寺」とある。鎮守は玉雲(たまぐも)権現(稲荷)で高田明神とも称した。三浦貞宗の祖義明は、康治年間(一一四二―四四)狐姫の玉藻前を下野国那須野(なすの)ヶ原(はら)(現栃木県那須郡那須町)で射殺したが、以後妖狐は殺生(せつしよう)石となって害悪をなしたので、源翁が法力によって石を砕いたところ、一破片は高田に落ちたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by