化粧田(読み)ケショウデン

デジタル大辞泉 「化粧田」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐でん〔ケシヤウ‐〕【化粧田】

中世および近世初期、上級武士の家で娘が嫁ぐとき、化粧料として持参した田地江戸時代には農民の娘が嫁ぐ場合にもあった。けしょうだ。けわいだ。

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精選版 日本国語大辞典 「化粧田」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐でんケシャウ‥【化粧田・仮粧田】

  1. 〘 名詞 〙 中世および江戸初期に、地頭領主大名など主として上級武士が娘を嫁がせる時、持参させる田地。江戸時代には農民の嫁入りの際に持参させる田畑をもいう。粧田。けわい田。化粧料。台所賄。持参田畑。けしょうだ。
    1. [初出の実例]「依夫罪科、妻女所領被没収否事、女之字付字也、妻女所領親処女出仮粧田也」(出典:御成敗式目注(室町初か))

けわい‐でんケはひ‥【化粧田】

  1. 〘 名詞 〙けしょうでん(化粧田)
    1. [初出の実例]「今川義元、信虎聟に成故、息女の仮粧田(ケハヒデン)として、信虎より今河殿へわたす」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一三)

けしょう‐だケシャウ‥【化粧田】

  1. 〘 名詞 〙けしょうでん(化粧田)

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