化粧料(読み)ケショウリョウ

デジタル大辞泉 「化粧料」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐りょう〔ケシヤウレウ〕【化粧料】

化粧費用。化粧代。また、婦人のこづかい銭。
中世女子にその生存の間だけに限定して譲渡された財産。→一期分いちごぶん
江戸時代嫁入り持参金
舞台化粧顔料
化粧品

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「化粧料」の意味・読み・例文・類語

けしょう‐りょう ケシャウレウ【化粧料】

〘名〙
① 化粧品などを買うための費用。また、婦人のこづかい銭。
② 中世の財産相続で、女子にその生存の間に限定して譲渡された財産。装束料。けわいりょう。→一期分(いちごぶん)
③ 江戸時代、女子の嫁入りの際の持参金。
※歌舞伎・心謎解色糸(1810)二幕「殊に百両といふ化粧料(ケシャウレウ)もあるお房様、ハテ、ござる聟様は仕合せなお方だなア」
④ 舞台化粧の顔料。

けわい‐りょう ケはひレウ【化粧料】

〘名〙 嫁入りの持参金。また、それにかわる田地など。けしょうりょう。
多聞院日記‐天正一八年(1590)正月二八日「けわゐ料に三ケ国可之由也」

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