北代村(読み)きただいむら

日本歴史地名大系 「北代村」の解説

北代村
きただいむら

[現在地名]富山市北代・北代中部きただいちゆうぶ北代北部きただいほくぶ長岡ながおか

呉羽山くれはやま丘陵の北麓に位置し、うしくび用水支流に南接する。東は枝村の北代新村、西は小竹おだけ村。北田井とも書く。村名は古くに当村一帯が北台野とよばれていたことに由来するという(婦負郡志)。当地には中世以来真言宗極楽寺があり、高野山宝亀ほうき(現和歌山県高野山町)蔵の「南山進流密宗声明系譜」奥書に「延元ママ年九月廿四日在越中北田井極楽寺」とみえる。婦負郡に属し、寛永一六年(一六三九)以降富山藩領。同一〇年の牛ヶ首用水管理約定書(牛ヶ首用水土地改良区蔵)に肝煎長右衛門・少兵衛の名がみえる。正保郷帳では高一千九四石余、田方五八町六反余・畑方一四町三反余、新田高二六二石余。


北代村
きただいむら

[現在地名]三和村北代

桑曾根くわぞね川北方の山裾にあり、南は新保しんぼ村。正保国絵図に高四三〇石余とある。天和三年(一六八三)検地帳(宮崎文書)によれば田二七町四反八畝余・畑一二町四反二畝余、同村新田は田四町六反六畝余・畑一町八反一畝余。同年の郷帳では高四六七石四斗余、うち山高九石、新田は高七四石余とある。字城山じようやま大間おおま城跡があり、竪堀・堀切・土塁などが残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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