北大井村
きたおおいむら
[現在地名]打田町北大井
南中村と新村の南にあり、村域は東西に長い。中央を海神川が南流する。東は勢田村、西は古和田村。中世は田中庄に含まれたと思われる。慶長検地高目録では高五六九石余、小物成四升一合。慶長六年(一六〇一)の北大井村御検地帳(梅田家文書)が残るが内訳はなく家数五〇、蜜柑木三本を記す。近世も田中庄の地域に含まれるが池田組に属し、元禄二年(一六八九)の池田組指出帳(田中家文書)には田方五二九・九五五石(三三町八反余)、畠方三九・九六六石(三町五反余)、家数三六、人数二六二、馬四、牛一一とある。文化四年(一八〇七)の池田組大指出帳写(黒山家文書)では家数四八で内訳は庄屋・あるき・寺各一、肝煎二、本役一八、半役一七、無役八、人数一五三、池一〇(蓮池・道ノ池・笠ノ池など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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