北屋井村(読み)きたやいむら

日本歴史地名大系 「北屋井村」の解説

北屋井村
きたやいむら

[現在地名]糸貫町屋井やい

南屋井村の北に位置する。もと屋井(南屋井)村の内。屋井村が北に発展して枝村北屋井村が形成されていたが、寛永二〇年(一六四三)大垣藩内検により、同藩内では二村に分村した(明治五年村明細帳)。しかし郷帳類では天保郷帳に至るまで一村で記載される。宝暦一〇年(一七六〇)の村法関係上申書(寺町文書)によれば、当代より四代前の庄屋のとき北屋井村は、南屋井村(本村)より年貢率一分高に請けることを条件に分村を願出て許されたという。このとき名主として数屋かずや村の彦十郎に来てもらったが、村法は本村南屋井村の村法を適用して欲しいと願出ている。前掲村明細帳によれば、寛永二〇年の内検で田二六一石余・一八町二反余、畑九六石余・八町五反余と定まった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android