北島保・橘島保(読み)きたじまほ・たちばなじまほ

日本歴史地名大系 「北島保・橘島保」の解説

北島保・橘島保
きたじまほ・たちばなじまほ

北島保は現北島町一帯に比定される便補の保。橘島保はキツジマとよんだ可能性もあり、北島保と同一とみる説があるが確かではない。

〔北島保〕

貞応元年(一二二二)の官中便補地由緒注文案(壬生家文書。以下同文書は省略)に「朝治知行所々」の一として「加賀国北島保」とみえる。年月日欠の小槻有家奏聞状案によると、北島保は官務小槻秀継(秀氏)からその子朝治に譲与されたもので、その請状には応保二年(一一六二)二月、小槻永業(秀継の曾祖父)が散位橘成経より伝領したとある。しかし有家は証拠がないとこれを否定している。また年月日欠の小槻有家重奏聞状案では、成経が永業に譲ったのは山門(比叡山延暦寺)領北島保のうち島田しまだ村のことであり、また応保年中に永業が建立したとする小槻秀氏の注進状もあり、北島保を官務に返付すべきだとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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