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壬生家 みぶけ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

壬生家
みぶけ

小槻 (おづき) 氏長者 (うじのちょうじゃ) の家で,代々太政官 (ふひと) をつとめた。居所が京都の壬生にあったので,この家名となった。姓 (かばね) が宿禰 (すくね) であるので禰 (でい) 家ともいう。平安時代末期,政重の子隆職を祖とする。隆職の子孫は,代々史を総務する役目である官務と,氏長者とを相承したが,算博士を相伝した隆職の甥広房 (大宮家の祖) の子孫がこれを競望して,長い間争いを続けた。しかし大永7 (1527) 年後奈良天皇の勅裁によって長者職は壬生家と認められた。江戸時代,大宮家が断絶すると,壬生孝亮が算博士を兼ねた。明治にいたり伯爵を授けられた。家伝の文書,記録の多くが宮内庁書陵部に所蔵されている。

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百科事典マイペディアの解説

壬生家【みぶけ】

本姓小槻(おづき)氏。平安後期以降,太政官弁官局の史(し)以下の官人を統括し,官中の庶務を掌握する官務(かんむ)を世襲。鎌倉初期に壬生・大宮の2家に分かれ,大宮家は1551年断絶。
→関連項目雄琴採銅所

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世界大百科事典 第2版の解説

みぶけ【壬生家】

(1)本姓小槻(おづき)氏。鎌倉時代の初めより左大史,算博士および主殿(とのも)頭を世職とした地下(じげ)官人家。平安中期以降,太政官においては五位の左大史が左右両弁官局の史以下の官人を掌握し,大夫史あるいは官長者,官務とよばれるようになり,平安後期以降は算道出身の小槻氏が大夫史=官務の地位を世襲独占するに至った。ついで1144年(天養1)小槻政重が没した後,その子師経・永業・隆職(たかもと)の3兄弟が相ついで官務となり,さらに永業流の大宮家と隆職流の壬生家が,氏長者と官務の地位を争って室町末期に及んだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壬生家
みぶけ

(1)藤原氏。初め葉川(はがわ)家、江戸初期園基音(そのもとおと)の末子基起(もとおき)を祖とする。孫俊平(としひら)より壬生を称す。幕末基修(もとなが)は七卿落(しちきょうおち)の一人で、明治維新に活躍、のち伯爵を授けられた。
(2)小槻(おづき)氏。官務(かんむ)家ともいう。平安初期の今雄(いまお)以来、太政官(だいじょうかん)弁官局の官人となり、中期以降、氏長者(うじのちょうじゃ)が左大史(さだいし)を世襲して弁官局を管掌し、文書の作成、保管を職掌とした。鎌倉初期2家に分かれ、隆職(たかもと)を祖とする壬生家が成立、広房(ひろふさ)流の大宮家と氏長者を争い、大宮家は室町末期廃絶し、小槻氏は壬生家のみとなった。隆職の子国宗(くにむね)以来主殿頭(とのものかみ)も世襲し、同寮領を管掌し、太政官財政を握った。室町中期の晴富(はれとみ)が有名。以後明治維新まで官務を勤め、のちに男爵を授けられた。なお同家はその職掌がら、多くの文書を伝え、現在宮内庁書陵部編『壬生家文書』(明治書院刊)として刊行中である。[飯倉晴武]

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世界大百科事典内の壬生家の言及

【小槻氏】より

…のち官務という)になってからは,同氏長者が官務を世襲する例となり,鎌倉時代以降は主殿(とのも)頭を兼ねて,両職をほぼ独占世襲するに至った。鎌倉時代の初め,隆職(たかもと)が一時官務を罷免され,その兄永業の子広房がこれに代わったため,同氏は隆職流の壬生(みぶ)家と広房流の大宮家に分かれ,氏長者と官務の地位を争ったが,1551年(天文20)大宮伊治の死没によって大宮家は断絶し,官務家は壬生一流に帰した。壬生官務家は江戸時代においても地下(じげ)官人を率いて朝廷の朝儀,公事の運営を支えたが,明治維新後華族に列し,男爵を授けられた。…

【官文庫】より

…そのことは,室町時代における修造費用が,幕府の国家的段銭によってまかなわれ,近世にも幕府,朝廷の保護を受けたことからも明らかである。襲蔵された文書記録の大部分は明治になって宮内省に移され,現在宮内庁書陵部蔵となり《図書寮叢刊壬生家文書》として公刊中である。壬生家【田沼 睦】。…

【採銅所】より

…平安時代後期より鎌倉時代にかけ知られる産銅地は摂津能勢郡で,ここに採銅所が置かれ,備進の銅は伊勢両所大神宮二十年遷宮神宝用途料などに充当された。採銅所は壬生(みぶ)家(官務家)渡領となり,荘園制的に運営された。【小葉田 淳】。…

※「壬生家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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