朝日日本歴史人物事典 「北条宗政」の解説
北条宗政
生年:建長5.1.28(1253.2.27)
鎌倉中期の武将。得宗北条時頼の子。母は北条重時の娘。時宗の同母の弟に当たる。幼名福寿丸。相模四郎と称し,西殿と呼ばれる。文永2(1265)年,従五位下右近将監。同年7月北条政村の娘と結婚。9年鎌倉幕府評定衆に列する。10年,引付頭人。建治3(1277)年武蔵守。このころ筑後守護となる。文永の役(1274)後,元の侵攻に対応するために鎌倉幕府は九州の守護を次々と新任したが,宗政は兄の時宗の分身として同国守護を務めたものと思われる。若くして病を得,死去。
(本郷和人)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報