ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワレル」の意味・わかりやすい解説
ワレル
Wareru
[没]1296
ビルマ,ペグー朝第1代の王 (在位 1281~96) 。タイのスコータイ朝に仕えたが,その王ラーマカムヘーンの一王女とともに出奔し,1281年パガン朝のマルタバン領主スレイマンを殺して自立した。 87年には先に自立していたペグー領主タラビャーをも殺して下ビルマからテナセリムにいたる地域を支配した。ビルマに現存する最古の成文法典『ワレル・ダンマタ (ワレルの法典) 』を編纂し,後世ビルマ法典の基礎を築いた。
ワレル
Waller, Max
[没]1889.5.6. シントギリス
ベルギーの詩人。本名 Maurice Warlomont。フランス語で書く。ベルギー文芸復興の主要な作家たちを糾合し,『ラ・ジューヌ・ベルジック (若きベルギー) 』 La Jeune Belgique誌を創刊 (1881) 。死後,軽妙な味の詩集『シーベルのフルート』 La Flûte à Siebel (1891) と小説『デージー』 Daisy (1892) が公にされた。
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