北池新田(読み)きたいけしんでん

日本歴史地名大系 「北池新田」の解説

北池新田
きたいけしんでん

[現在地名]邑久町北池

長船おさふね町との境にあるこう(一六四メートル)高砂たかさご(一三五・三メートル)との間の小盆地にある。北は土師はじ村、東は牛文うしぶみ村・西須恵にしすえ(以上現長船町)。開発は、「吉備温故秘録」に「御移封已前」とあるので、池田光政の岡山入封(寛永九年)以前、すでに行われていたものと思われる。寛永備前国絵図に北池村新田とみえるが、高の記載はない。寛文四年(一六六四)の備前備中古新田帳に北池村とみえ、高四一三石余。慶安二年(一六四九)の物成一二六石余(撮要録)

北池新田
きたいけしんでん

[現在地名]掛川市北池新田・御所原ごしよばら

水垂みつたり川の左岸にある北池を干拓した新田。南は掛川城下。「掛川誌稿」は北池を北に接する北西郷きたさいごう村に含めている。北池は古い池で、「武徳編年集成」は永禄一二年(一五六九)の掛川城攻めに「北池の足入」と記している。昔の北池は北側は龍尾たつお神社の東の山下水垂村の南まで広がっていたが、元禄一三年(一七〇〇)に最初の新田池普請が命じられ、宝暦二年(一七五二)北池の一部を埋立て北池新田を開いたという(以上「掛川誌稿」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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