改訂新版 世界大百科事典 「北渓字義」の意味・わかりやすい解説 北渓字義 (ほっけいじぎ)Běi xī zì yì 中国宋代,朱熹(しゆき)(子)の高弟陳淳が著した一種の哲学辞典。《性理字義》ともいう。北渓は陳淳の号。性理学(朱子学)の重要な概念を解説する。朱子学の入門書,概説書として,朝鮮・日本でもよく読まれた。林羅山の注解《性理字義諺解(げんかい)》は,当時の日本朱子学の水準を知る上で重要な書である。取りあげられている術語は次のとおり。命,性,心,情,才,志,意,仁義礼智信,忠信,忠恕(じよ),一貫,誠,敬,恭敬,道,理,徳,太極,皇極,中和,中庸,礼楽,経権,義理,鬼神,仏老。執筆者:三浦 国雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by