忠恕(読み)チュウジョ

精選版 日本国語大辞典 「忠恕」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐じょ【忠恕】

  1. 〘 名詞 〙 自分の良心に忠実であることと、他人に対して思いやりの深いこと。忠実で同情心に富むこと。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「忠恕の道は是よりも近きことあり。人を以て人を治るは二人のやうなれども、心の天理は天下一貫なり」(出典:集義和書(1676頃)一〇)
    2. [その他の文献]〔論語‐里仁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「忠恕」の読み・字形・画数・意味

【忠恕】ちゆうじよ

まことと、思いやり。〔論語里仁子曰く、~吾が、一以て之れを貫くと。~門人問ふ~曾子曰く、夫子(ふうし)のは、忠恕のみと。

字通「忠」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android