北番(読み)きたばん

日本歴史地名大系 「北番」の解説

北番
きたばん

近世初期までの村名で、その領域は現在の面河村全域と久万くま直瀬なおせを含む。北坂とも書く。また、広く久万山くまやま北部をさす場合もある(→久万山

天保郷帳(一八三四)には、現面河村にあたる杣野そまの村・大味川おおみかわ村はなく、浮穴郡の項に「高九百弐拾七石弐升七合 北番村」とある。さかのぼって元禄一三年(一七〇〇)の領分附伊予国村浦記、慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)にも「高九百八石 北番村」とある。しかし、「名智本久万山手鑑」(元禄末年成立、安永五年まで加筆)直瀬村(現久万町)庄屋の条に、

<資料は省略されています>

とある。また寛保元年(一七四一)頃成立の「久万山手鑑」によれば、大味川村村高一五一石三斗四升、杣野村村高二五二石二斗二升、直瀬村村高五〇四石四斗四升で、三村合計九〇八石となり、北番村の村高と一致する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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