匿名性(読み)とくめいせい(その他表記)anonymity

翻訳|anonymity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「匿名性」の意味・わかりやすい解説

匿名性
とくめいせい
anonymity

地域・血縁的結合が崩壊していく過程なかで,社会統制の届かない都市社会で最も顕著に現れてくる大衆化の条件の一つ。集団の巨大化,マス・メディア発達,分業化,社会的移動や激化のなかで,都市社会の成員は,機構の歯車として,また巨大な集団の生み出す権力によって画一的行動様式をとることを余儀なくされる。さらに面識のある集団の拘束を離れれば,不特定多数の人々の一員となり,個人の行動は隠蔽され,自己の行動に対する個人的な責任は回避される。ここに匿名性が進行し,大衆化を特徴づける条件の一つとなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む