十五社(読み)じゆうごしや

日本歴史地名大系 「十五社」の解説

十五社
じゆうごしや

[現在地名]岡谷市本町

岡谷村の西部、字鳴沢なるさわにある。祭神は建御名方命・八坂刀売命・御子神一三神。勧請の年代・由来等は不詳であるが、「平野村誌」並びに口碑によれば、元は十五社明神と称し、往古塩尻しおじり峠の南方勝弦かつつる峠付近の山地(今も十五社だいら地名が残る)に鎮座していたという。

古くから宮島祝が下社神領の中から高五石を給せられて奉仕していた(御神領等帳)。宮島祝家に残る「林多仲日記」(平野村誌)に「古来より伝説に、十五社本殿は永禄一〇年武田信玄の家来河西但馬守連久と云人岡谷を支配せしために、十五社明神本殿を再立し、天正一八年但馬守卒せし迄は崇敬年々参拝せしも、元禄一三年焼失のため棟札を失ふといふ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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