十八ヵ国軍縮委員会(読み)じゅうはちかこくぐんしゅくいいんかい(その他表記)Eighteen-Nation Disarmament Committee; ENDC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「十八ヵ国軍縮委員会」の意味・わかりやすい解説

十八ヵ国軍縮委員会
じゅうはちかこくぐんしゅくいいんかい
Eighteen-Nation Disarmament Committee; ENDC

1961年12月に設けられた軍縮交渉専門機関。同年秋の国際連合総会でインドなどの要望に基づき,十ヵ国軍縮委員会改組について米ソ両国が話し合った。ソビエト連邦は東側 5ヵ国,西側 5ヵ国,中立 5ヵ国の十五ヵ国委員会を主張,アメリカ合衆国は東西 10ヵ国に,中立的配分を考慮した 10ヵ国を加えた二十ヵ国委員会を主張した。結局,妥協が成立して,東側 5ヵ国(ソ連ポーランドチェコスロバキアルーマニアブルガリア),西側 5ヵ国(アメリカ,イギリス,フランス,イタリア,カナダ),中立的な 8ヵ国(ブラジル,ビルマエチオピア,インド,メキシコナイジェリアスウェーデン,アラブ連合)の 18ヵ国で構成されることになった。十八ヵ国軍縮委員会は国連の機構外に置かれたが,国連と密接な連携を保った。その活動は 1969年まで続き,軍縮会議へ引き継がれた。

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十八ヵ国軍縮委員会【じゅうはちかこくぐんしゅくいいんかい】

ジュネーブ軍縮委員会

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