十文字新田村
じゆうもんじしんでんむら
[現在地名]十文字町十文字新田・西原
南北に縦貫する羽州街道と小街道との交点に位置する。「雪の出羽路」に「古ト十五野とていといと大なる広野の中に、横手、湯沢の駅路あり。また浅舞、増田ノ郷に往復の衢 にて十字街道なれば、人もはら増田十文字といふ」と記すように、十文字新田村開村までは増田十文字村と呼称された。十文字交差路に、文化八年(一八一一)増田村(現増田町)通覚寺住職が石に猩々を刻み、「猩々の左は湯沢、右は横手、後は増田、前は浅舞」(雪の出羽路)と碑文を彫り道標を立てた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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