十玄縁起(読み)ジュウゲンエンギ

デジタル大辞泉 「十玄縁起」の意味・読み・例文・類語

じゅうげん‐えんぎ〔ジフゲン‐〕【十玄縁起】

《「十玄縁起無礙むげ法門」の略》華厳宗教説。一切万有が互いに果てしなく自在に相即し融通していることを10方面から説いた教え。十玄門

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精選版 日本国語大辞典 「十玄縁起」の意味・読み・例文・類語

じゅうげん‐えんぎジフゲン‥【十玄縁起】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じゅうげんえんぎむげほうもん(十玄縁起無礙法門)」の略 ) 仏語華厳宗で説く重要な教説。万有の一切の現象が時間的にも空間的にも互いに入り交わり、さまたげることなく、一体となって関係しあうことを十方面から説明し、それがもののありのままの本性にかなっていることを示したもの。この説き方に古十玄・新十玄の二つがある。十玄門
    1. [初出の実例]「華厳の六相円融・十玄縁起」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下)

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